グルメ漂流誌

深谷・熊谷周辺のグルメブログです。

TOKYOカフェ

TOKYOカフェ 歩いて選んだ東京のいいカフェ50店 エンターブレイン・ムックレビュー 出版社/著者からの内容紹介 「おいしくて、くつろげる」。一般客として、都内のカフェを隈なく調査。知名度などにこだわらず、何度でも行きたくなるお店50件を選びました。店内の雰囲気、食べ物の味だけでなく、BGMや接客にも着目。「ひとりの時間を楽しむために」「夜遅くお茶や食事をしたいとき」「仲間と一緒にすごしたいとき」と区分けして、「使える」お店を紹介しています。 内容(「MARC」データベースより) 都内にある200軒以上のカフェに実際に足を運び、本当におすすめできるカフェだけを選んで紹介。「おいしい」「くつろげる」「感じがいい」カフェ50店のガイドブック。

カフェのよさとは、「くつろげる雰囲気」「おいしい料理」「感じのいいスタッフ」という三つの要素である、とこの本は定義しています。

 

僕は少し違います。

 

「居心地の良さ」「おいしいカプチーノ」「プロフェッショナルな接客」が”カフェのよさ”です。

 

「くつろげる雰囲気」と「居心地の良さ」というのはほとんど同じですね。くつろげる雰囲気があるからこそ居心地が良いのですから。だからこの点に関しては僕も同意します。

 

二番目の「おいしい料理」。これには異論を唱えます。 最初に料理ありき、というのは間違っています。なぜならカフェとはあくまでもメインはコーヒーだからです。もちろんお店によっては紅茶や緑茶をメインにしているところもありますが、それらは例外であり、カフェ本来の主役は絶対的にコーヒーなのです。だから「おいしい料理」というのは、脇役でしかありません。カフェへご飯を食べに行くよりも、カフェでコーヒーを飲まれるお客の方が圧倒的に多いのです。 もちろん、「おいしい料理」、があることを僕は大歓迎します。ただ、まともなカプチーノすら作れないのに料理に力を入れています、というカフェをカフェと呼ぶことに僕は多大な抵抗を感じています。カフェ飯はなかなかだけどカプチーノが不味い、なんてインチキカフェがたくさんあるからです。本末転倒という他ありません。それが今のカフェの惨状なのです。 いわゆるカフェ飯ブームに囚われて、この本を作った方々はカフェ本来の存在意義を見失っているのでしょう。でなければ、「おいしい料理」、などと言えるはずがないのです。

 

最後に「感じのいいスタッフ」を挙げていますね。これも間違いです。感じの良いスタッフなど腐るほどいます。でも、「プロフェッショナルな接客」を享受できるようなカフェはほとんどありません。それは恐らくカフェブームと呼ばれた流行のせいでしょう。流行っているから、と猫も杓子もカフェ経営なんて状況が齎した悲劇としか思えません。 カフェを漂流していると、もてなしの心、のないカフェが増殖し過ぎているような印象を受けます。これはとても悲しいことですが、目を背けてはいけないカフェの現実です。

 

注:セガフレドというイタリアンバールには、素晴らしいバリスタがいます。

 

2006年2月9日 @ 23:46